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【10分で分かる】幕末の異端児・高杉晋作

江戸時代

皆さんこんにちは、パルです!

今回は幕末のイカれ偉人、高杉晋作について解説します。

知らない方も多いと思いますが、なんで中学で教えないのか不思議な程、イカれている人物です。

幕末の異端児・高杉晋作を見ていきましょう!

前回までの内容を知りたい方は、こちらをご覧ください。

高杉晋作の生い立ちと思想

〈画像:Wikimedia Commons〉

高杉晋作(上の写真)は1839年、長州藩士の家に生まれました。

幼少期から聡明であり、藩校「明倫館」(下の写真)で学び、さらに江戸では昌平坂学問所で儒学を修めました。(昌平坂学問所は幕府公認の学校)

〈画像:Wikimedia Commons〉

その後吉田松陰(下の写真)が開いた松下村塾で、先進的な考え方を学び、日本が外国からの危機にさらされている事に気づき、尊王攘夷の思想を抱くようになりました。

〈画像:Wikimedia Commons〉

吉田松陰から学んだ事を活かす為、高杉晋作は行動力は圧倒的な行動力を発揮します。

1862年には藩命により上海へ渡航し、外国の軍事力や経済力の実態を目の当たりにし、攘夷思想ではなく、開国と富国強兵の必要性を理解したと言われています。

絶望的な状況をひっくり返す高杉晋作

1863年、下関戦争で英仏蘭米連合艦隊によって大敗し、同年の「禁門の変(蛤御門の変)」(下の写真)では、長州藩が京都での主導権を取り戻そうとしたが、会津・薩摩藩らの連合軍に敗れ、長州藩はボロボロになっていました。

〈画像:Wikimedia Commons〉

また禁門の変を受け、幕府は第一次長州征討が始まりました。

藩内では尊王攘夷は勿論、討幕も無理という雰囲気が漂い、晋作も命の危機を感じて福岡に亡命します。

藩内部でも幕府に従おうと考える者(俗論派)が大多数を占めていました。

外国からも幕府からもボコボコにされているので、当然です。

しかし、こんな状況でも諦めていない男がいました。

それが高杉晋作です。

彼は山口に戻り、僅かな兵力を率いて俗論派打倒を掲げ、功山寺(下の写真)で挙兵します。

〈画像:Wikimedia Commons〉

彼の決意と熱い想いに惹かれ、次第に多くの支持を集めるようになりました。

この時には、下関戦争を受けて高杉晋作が設立した、身分を問わない民兵組織である「奇兵隊」も、高杉晋作の力になっていました。

高杉晋作は短期間で藩内の俗論派を打倒し、再び倒幕派が藩政を掌握することに成功しました。

こうして長州藩は倒幕の機会を伺う事になります。

第二次長州征討と高杉の戦略

長州藩が再び倒幕派主導に転じた事を受けて、幕府は1866年、第二次長州征討を決定しました。

第14代将軍・徳川家茂(下の写真)が直々に大坂城に陣取り、幕府は数万の兵力を動員して長州に攻め込む気満々です。

〈画像:Wikimedia Commons〉

一方長州藩主である毛利慶親(下の写真)は徹底抗戦を呼びかけ、高杉晋作を中心とした軍隊で迎え撃ちます。

〈画像:Wikimedia Commons〉

高杉の戦略は非常に柔軟かつ先進的であり、機動力を重視した小規模部隊によるゲリラ戦術を採用し、各地で幕府軍を撃破していきます。

これに対し、幕府軍は寄せ集め軍だったので士気が低く、長州藩領に入る事すら出来ませんでした。

1866年、徳川家茂が大坂城で病死し、第二次長州征討は中止され、長州藩は勝利を治めました。

こうして長州藩は圧倒的武力を見せつけました。

討幕はもうすぐそこです。

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