皆さんこんにちは、パルです!
今回は日本古代史の転換点、大化の改新について扱います。
大事なことなのは知ってるけど、結局何をやったんだっけ?って思ってる方、多いのではないでしょうか?笑
前後の流れを含めて、写真を見ながら解説していきます。
大事な事柄は黄色、大事過ぎる事は赤で、登場人物は青でマーカーしてあるから、チェックしてね!!
飛鳥時代の前半について知りたい方は、こちらをご覧ください!
大化の改新以前の日本
大化の改新以前の日本は、豪族(ごうぞく)と呼ばれる有力な家が、それぞれ自分の土地や人々を支配していて、天皇の力はそれほど強くありませんでした。
特に強力な権力を握っていたのは蘇我氏で、天皇の即位を勝手に決めたり、気に入らない天皇は暗殺したりと、やりたい放題していました。
そんな中で皇族の中大兄皇子と豪族の中臣鎌足が協力し、645年に蘇我入鹿を暗殺しました。
この事件を「乙巳の変(いっしのへん)」(下の写真)と言います。

〈画像:Wikimedia Commons〉
その後、「国を一つにまとめ、天皇中心の国をつくろう!」という大改革が行われました。これが大化の改新です。

中臣鎌足〈画像:Wikimedia Commons〉

中大兄皇子〈画像:Wikimedia Commons〉
「大化」というのは日本初めての元号です。
新しい日本に生まれ変わる歴史的瞬間に、中国で元号を使っているのを見習い、「大化」を制定しました。
因みに現在の年号は「令和」ですね。
大化の改新の内容
① 公地公民(こうちこうみん)
今までは豪族が土地や人々を自分のものとしていましたが、それをやめて「土地と人々はすべて国のもの」としました。これで天皇が国全体を直接治められるようにしました。
② 班田収授法(はんでんしゅうじゅのほう)
国が人々に土地を分け与え、税を取る制度を作りました。6歳以上の男女に田んぼ(口分田)を与え、その土地から穫れるとして集めるようにしました。
③ 戸籍と計帳の作成
誰にどれだけ土地を与えるかを正しく管理するために、戸籍(住民のリスト)と計帳(税の記録)を作るようになりました。
④ 地方の役所の設置
国を効率よく治める為に、地方にも役所を作り、天皇の命令が全国に届くようにしました。
大化の改新のその後
大化の改新の中心人物だった中大兄皇子は、後に天智天皇となり、改革を進めていきます。
ただし、改革がすべてスムーズにいった訳では無く、豪族達の反発もありました。
それでもこの改新によって、天皇を中心とした国の形が作られる大きな一歩となったのです。
中臣鎌足は天智天皇よりも先に寿命を迎えますが、これまでの功績を讃えられ、天智天皇から「藤原」という苗字を貰っています。
これが平安時代に最盛期を迎える藤原道長の祖先になるのです。
余談ですが、天智天皇は百人一首の記念すべきエントリーナンバー1でもあります!
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