【10分で分かる】鎌倉幕府の滅亡から建武の新政の崩壊まで!

鎌倉時代

皆さんこんにちは、パルです!

今回は鎌倉幕府の滅亡と建武の新政について解説します!

建武の新政って結局なんだったの?って勉強しててなりませんか?(笑)

影が薄い時代ながらも、権力者がコロコロ入れ替わる時代なので、人物を整理して室町時代に入る準備をしましょう!

鎌倉幕府最大の事件を復習をしたい方は、こちらをご覧ください!

御家人の幕府に対する不信感

鎌倉時代の後期、元寇(1274年の文永の役、1281年の弘安の役)の襲来がありました。

御家人は命を懸けて元軍を退けましたが、戦い(奉公)に対する褒美(御恩)がほとんどなく、武士達の間に不満が溜まりました。(下の写真は御家人が幕府に対して、褒美をくれと交渉しているところ)

〈画像:Wikimedia Commons〉

御恩が無かった理由は単純で、今回の戦いが「防衛戦」だったからです。今までの国内の争いに関しては、敵方を倒しその土地を「御恩」として御家人に与えていました。

なので今回は新しく与えられる土地が無かったという訳です。

しかし御家人は困ります。武器が防具などを借金してまで揃えていた御家人も多数いたので、御恩が無いと借金まみれになってしまいます。

また元寇への対応は、幕府が全国の御家人にお願いする形をとっていたので、一気に幕府への不信感が高くなりました。

幕府は借金への対処として、1297年・永仁の徳政令を出しました。(下の写真は徳政令が出たことを喜ぶ碑文)

〈画像:Wikimedia Commons〉

「永仁」は当時の年号で、現在の「令和」と同じようなものです。「徳政令」は「借金ゼロ令」です。

しかし、これでは借金が消えただけで新しい土地が得られた訳ではないし、お金を貸していた側の人は大損したので、これ以降お金を貸してくれなくなりました。

こうなると借金出来なくなった御家人は、更に苦しい生活を強いられ、没落する人が続出しました。

後醍醐天皇の登場と討幕運動

〈画像:Wikimedia Commons〉

そんな中で登場したのが、後醍醐天皇(ごだいごてんのう)(上の写真)です。

彼は自らが政治の実権を握ることを望み、「天皇による政治(親政)」の復活を目指し、後醍醐天皇は幕府を倒すために密かに計画を進めます。

最初の討幕計画は未遂に終わり、後醍醐天皇は隠岐島に流されてしまいます。(承久の乱で流された後鳥羽上皇と同じ島)

〈画像:Wikimedia Commons〉

その後、楠木正成(くすのきまさしげ)(上の写真)や新田義貞(にったよしさだ)(下の写真)など、幕府に不満を持つ武士たちが後醍醐天皇を支持し、再び討幕の流れが強まっていきました。

〈画像:Wikimedia Commons〉

1333年新田義貞が鎌倉を攻め、ついに幕府を倒します。これにより、源頼朝以来続いてきた鎌倉幕府は滅亡し、武士による政権は一旦終わりを迎えました。

建武の新政開始

幕府が倒れた後、後醍醐天皇は「建武の新政(けんむのしんせい)」を始めます。

「建武」は当時の年号です。「新政」は「親政」と漢字を間違えないように気を付けて!

建武の新政は武士中心の政治ではなく、貴族や天皇が主導する旧来の体制に戻す改革でした。

土地の再分配、税の見直し、人事の刷新など、様々な改革が行われた一方で、倒幕に味方してくれた武士を適当に扱う内容でした。

当然この新政は、武士達にとって大きな不満になります。

折角幕府を倒したのに、恩賞(ほうび)も少なく、幕府滅亡に貢献した足利尊氏(あしかがたかうじ)などの有力武士達の期待は、裏切られる形となります。

建武の新政の崩壊と南北朝時代へ

建武の新政はわずか2年ほどで崩れます。

一番の大きな理由は「土地問題」です。この当時土地は命の次に大事なもので、土地を誰が所有するかが建武の新政の一番の注目ポイントでした。

後醍醐天皇は全国の土地問題を一人で解決する体制にしました。(綸旨という天皇が出す命令で、土地問題を決めようとした)

しかし冷静に考えると、1人の人間が全国の土地問題を解決できる訳がありません。

建武の新政に不満を持った人々は、鎌倉幕府を倒した立役者である足利尊氏(下の写真)の元に集まりました。(足利尊氏は源氏の血筋なので武士の象徴的な存在だった)

〈画像:Wikimedia Commons〉

1335年、足利尊氏は後醍醐天皇に反旗を翻し、武力で自らの政権を打ち立てようとします。

尊氏は京都を占領し新しく天皇を立て、1338年には自らを征夷大将軍とし、「室町幕府」を開きます。

一方後醍醐天皇は尊氏に対抗し、京都から逃げ奈良の吉野に移って勝手に政治を始めます。

こうして、京都の「北朝」と、吉野の「南朝」という二つの天皇が並び立つ「南北朝時代」が始まりました。

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