【受験対策】最澄と空海の違いをスッキリ整理! 天台宗と真言宗ってなに?

こんにちは、パルです!

今回は平安時代の天才、最澄と空海について扱います!

中学でも高校の日本史でも習うこの二人ですが、興味ない人は暗記が正直大変です。(笑)

でも大丈夫、天才のエピソードは面白いことばかりです。

二人の興味深いエピソードを交えながら、勉強していきましょう!

大事な事柄は黄色、大事過ぎる事は赤で、登場人物は青でマーカーしてあるから、チェックしてね!!

今回出てくる桓武天皇について復習したい方は、こちらをご覧下さい!

そもそも2人はいつの時代の人?

最澄〈767~822〉、空海〈774~835〉でいずれも平安時代に活躍した人です。

〈画像:Wikimedia Commons〉

この二人は奈良時代に流行した仏教を刷新する為に、平安時代の超重要人物、781~806年に即位していた桓武天皇(上の写真)の命令で遣唐使に乗り、唐(中国)に仏教の勉強をしに行った経歴を持っています。

ここで復習!そもそもなんで、仏教を刷新する必要があったのか?

奈良時代の超重要人物、724~749年に即位していた聖武天皇(下の写真)が仏教の力で国を治める事を決めましたが、そうすると仏教ガチ勢のお坊さんたちが、政治に口を出すようになってきました。

〈画像:Wikimedia Commons〉

奈良時代から平安時代に移るにつれ、朝廷の役人達も仏教を信仰するようになり、お坊さんに歯向かう事が出来なくなっていきました。

それに嫌気がさした桓武天皇は、政治に口出ししてこない、ちゃんと修行するような仏教を求め、そこで派遣されたのが、最澄と空海でした。

最澄のプロフィール

〈画像:Wikimedia Commons〉

最澄(伝教大師)〈767~822〉

始めた宗派:天台宗

中心のお寺:比叡山延暦寺(滋賀県)(下の写真)

〈画像:Wikimedia Commons〉

考え方:すべての人に仏になれる可能性がある

著作:顕戒論けんかいろん(820年成立)

最初空海と仲良ったが、喧嘩して絶縁状態に(笑)

最澄は唐から帰国した後、天台宗を開いた。

天台宗は一部の人だけではなく、全員が仏になれるので、その為に毎日仏教の修行をしましょう!という考え方。

空海のプロフィール

〈画像:Wikimedia Commons〉

空海(弘法大師)〈774~835〉弘法筆を選ばずの弘法は空海のこと

始めた宗派:真言宗

中心のお寺:高野山金剛峰寺(和歌山県)(下の写真)

〈画像:Wikimedia Commons〉

考え方:生きたまま仏になれる

著作:三教指帰さんごうしいき(797年成立) 仏教は儒教・道教より優れているという内容。

最澄の弟子が空海の元に勉強に行くと、魅力的すぎて帰ってこなかったと伝わっています。

空海は唐から帰国した後、真言宗を開きました。空海は死後の世界を期待してもしょうがないという考え方です。

生きている内にご利益があるからこそ意味があるという考えの元、真言宗を始めたのです。(筆者もそう思う、死後じゃなくて、今利益が欲しいよね)

真言宗は天台宗と同様、毎日修行する事が良いとされ、空海が今も高野山で修行していると信じられています。

また真言宗では、師匠から弟子に直接仏教の教えを説くのが基本とされ、この考え方を密教といいます。

二人の影響

新しい仏教の時代を切り拓いた二人の功績は凄まじく、桓武天皇の思い通り奈良時代までの仏教を抑え込みました。

事実、平安京と平城京の地図を見比べると、明らかに平安京の方がお寺の数が少ないです。

天台宗と真言宗はどちらも日々の修行を基本としていた為、山籠もりや滝行などをするので、政治に口を出す暇がない教えだったのが強く影響しています。

二人の天才が残した教えは人気を博し、戦国時代では天台宗が織田信長の前に立ちはだかるのですが、それは戦国時代のお楽しみに!

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