皆さんこんにちは、パルです!
今回は平安時代初期のスーパースター桓武天皇について紹介します!
約1000年間、都が置かれた京都の土台を作った桓武天皇を学んでいきましょう!
平安時代までの流れを知りたい方は、こちらをご覧ください!
桓武天皇って誰?
桓武天皇は奈良時代の終わりから、平安時代の始めにかけて活躍した天皇で、第50代目の天皇です。

〈画像:Wikimedia Commons〉
彼の本名は「山部親王(やまべしんのう)」といいます。
在位期間は781年から806年まで、なんと約25年間も天皇として日本を治めました。
お父さんは光仁天皇(こうにんてんのう)(下の写真)です。

〈画像:Wikimedia Commons〉
天武天皇(壬申の乱に勝利し即位した飛鳥時代の天皇)以来、長らく天武天皇の血筋が皇統を継いでいましたが、光仁天皇は天武天皇の兄である天智天皇をルーツに持つ天皇です。

〈画像:Wikimedia Commons〉
このことからも新しい時代の到来を感じます。
お母さんは「高野新笠(たかののにいがさ)」と言い、朝鮮半島から来た渡来人の血を引いていたとされる人です。
つまり、桓武天皇には外国のルーツもありました。
桓武天皇は即位するにあたって、多くのライバルを排除し権力基盤を固め即位しました。
平安京の造営

〈出典:JR京都駅の模型 Wikimedia Commons〉
桓武天皇といえば、一番有名なのは平安京(上の写真)に遷都した事です。
それまでの都は奈良の「平城京」でした。
平城京ではお寺の力がとても強くなりすぎて、政治が上手く機能していませんでした。
自分自身で政治を動かす事を理想としていた桓武天皇は、仏教による政治を刷新する為に、新しい都を作ろうと決めました。
最初に遷都したのは「長岡京(ながおかきょう)」ですが、ここでは都を造営する責任者が暗殺されるなどトラブルが頻発し、別の場所へ移すことになりました。
そして794年、ついに今の京都に「平安京」を造営しました。
この平安京は鎌倉幕府に政治の実権を奪われる約400年間政治をする場所として使われ、その後の600年間も天皇の御所として機能しました。
平安京への遷都は、今の京都のはじまりともいえる、大きな出来事だったのです。
桓武天皇の政治センス
桓武天皇は国の仕組みを整えようとした改革者でもありました。
・政治が正しく行われる為の制度を見直した(役人が仕事しているか監視する警察みたいなものを組織した)
・国民の負担を減らそうとした(都造営に膨大な労力がかかる為、税金を減らした)
・官僚(国の仕事をする人)たちを育てるための教育にも力を入れた
上記以外にも、多くの政策を実行に移しました。
仏教に関してもお寺の力を抑えるべく「正しい仏教」を広め、政治に口出しする事が無くなるよう目指していました。
この時期には最澄や空海といったお坊さんを、遣唐使として中国に勉強させに行き、奈良時代とは違う新しい仏教を広めさせました。
旧仏教に対抗し新しい仏教を流行らせる事で、旧仏教勢力を抑え込もうとしました。
日本統一の為に戦いにも力を入れた天皇
桓武天皇は政治や都のことだけでなく、「日本を豊かにする」為に、戦いにも力を入れました。
当時、東北地方では「蝦夷(えみし)」と呼ばれる人々が暮らしていて独立した国のような感じになっており、朝廷の命令に従わず、税金を納めない事も多かったようです。
桓武天皇は軍隊を送って東北地方を治め、税収を強化しようとしました。
この戦いで活躍したのが、あの有名な坂上田村麻呂(さかのうえのたむらまろ)(下の写真)です。

〈画像:Wikimedia Commons〉
坂上田村麻呂は、日本で初めて「征夷大将軍(せいいたいしょうぐん)」になった人物で、源頼朝や足利尊氏など、後の有名な将軍たちの先がけと言える存在です。
征夷は蝦夷を征伐するという意味が込められています。
後の世の中ではこの意味は薄れ、武士のトップという意味に変化していきました。
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