【10分で分かる】260年続いた江戸幕府の仕組みを徹底解説!

江戸時代

皆さんこんにちは、パルです!

今回は泰平の時代を築いた江戸幕府の仕組みを解説していきます。

日本史史上3回目の幕府ですが、江戸幕府は全国を統治するのに、シンプルな仕組みを生み出しました。

人を統治する仕組みを江戸幕府から学んでいきましょう!

徳川家康が天下を取る過程を復習したい方は、こちらをご覧ください!

江戸幕府の成立

1603年、徳川家康が征夷大将軍に任命され、江戸に幕府を開いたことで「江戸時代」が始まりました。

〈画像:Wikimedia Commons〉

幕府は様々な仕組みを作ることで、全国の大名を管理しました。

〈江戸幕府の仕組み〉

江戸幕府の将軍は全国の武士の頂点に立ち、大名たちは将軍に従う立場で、鎌倉時代の将軍と御家人の関係の様に、将軍が大名に土地の支配を認める代わりに、大名は将軍の為に働くというのが基本的な関係です。

幕府は「武家諸法度」と「禁中並公家諸法度」を出し、武士にも貴族にも統制を強化しました。

武家諸法度は将軍の代替わりごとに出されており、その当時の情勢を反映した内容に変更されていきます。

「禁中」は天皇の事を指している為、「禁中並公家諸法度」は天皇と貴族が守るルールという事です。

鎌倉時代の承久の乱のような反乱が起きないように、家康は朝廷への監視も怠らない制度作りを目指しました。

また幕府にはいくつかの役職があり、政治や経済、裁判などを分担して行っていました。

以下に具体的な役職を解説していきます。

〈江戸幕府の役職〉

  • 大老(たいろう):臨時で置かれる最高の役職、大老が置かれる時は国が危機の時
  • 老中(ろうじゅう):常時5名程度の老中が将軍を補佐している。政治・軍事的な最終決定機関であり、老中のトップは老中首座と呼ばれる。(田沼意次など)
  • 若年寄(わかどしより):老中の補佐。特に旗本や御家人の監督を担当。
  • 大阪城代(おおさかじょうだい):大阪城の監視を担当。豊臣家が脅威の為。
  • 寺社奉行(じしゃぶぎょう):寺や神社を管理する役所。
  • 町奉行(まちぶぎょう):江戸の市民生活や治安を守る、今で言えば警察と市役所を合わせたような役職。
  • 勘定奉行(かんじょうぶぎょう):財政や税金などを管理。

ちなみに「老」や「年寄」は、戦国時代当初から徳川家の有力の家臣の事を、老・年寄と呼んでいたので、そのまま幕府の役職名に転用されました。

幕藩体制

幕府は全国を「直轄地(天領)」と「藩(はん)」に分けていました。

天領は金山や銀山など資源が採れるところや、外様の有力な大名を監視できる位置に置くことで、反乱を防止していました。

天領以外は「藩」という、今で言う都道府県の様に分かれており、それぞれの藩には独自の通貨発行権やルールを作ることが認められており、半ば独立した小さな国のようなものでした。

幕府が全国の藩に地方の統治を任せる仕組みを幕藩体制と言います。

〈大名の分類〉

江戸幕府は大名を3つのグループに分けていました。

  1. 親藩(しんぱん):徳川家の親戚。将軍家と特に関係が深い。
  2. 譜代(ふだい):昔から徳川家に仕えていた家臣。幕府の中枢で重要な役職に就く。
  3. 外様(とざま):関ヶ原の戦いの後に従った大名。特に大きな領地を持つ者が多かった。

親藩には将軍の血筋が途絶えた時の保険の役割があるので、好待遇にしましたが、徳川家同士の争いを避けるため、権限は与えていません。

譜代には政治の中枢の役職にする代わりに小さい領土を与え、外様大名には大きな領地のを与える代わりに、幕府の政治に口出し出来ないように制限しました。

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