【10分で分かる】大政奉還はなぜ行われたのか?

江戸時代

皆さんこんにちは、パルです!

今回は江戸時代の終焉・大政奉還までを解説します。

長かった江戸時代もついに終わり、新しい時代がやってきます。

激動の幕末に幕を下ろしていきましょう!

前回までの復習をしたい方はこちらをご覧ください!

徳川慶喜と慶応の改革

1866年、14代将軍の徳川家茂(下の写真)が大坂城で死去し、第二次長州征討が失敗に終わりました。

〈画像:Wikimedia Commons〉

同年、徳川慶喜に3度目の将軍就任の要請がかかり、慶喜は応じました。(今までの二回とも、将軍は疲れるのでやりたくないと断っていた)

〈画像:Wikimedia Commons〉

第15代将軍となり、幕府の権威を取り戻すべく行動を開始します。

それが1866年、慶応の改革です。

フランス公使・レオンロッシュ(下の写真)の助言を借りながら、ヨーロッパの行政組織を取り入れ、幕府を近代化させようとしました。

〈画像:Wikimedia Commons〉

新しい人材の登用や製鉄所・造船所などを設立し、幕府を改革していきます。

そして欧州留学も奨励し、この留学には新一万円札である渋沢栄一(下の写真)も、パリに派遣されています。

〈画像:Wikimedia Commons〉

幕府を中心とする国家づくりに、徳川慶喜は奔走していました。

大政奉還の奏上

1867年、幕末の政局を左右してきた孝明天皇(下の写真)が崩御し、息子である明治天皇と共に新時代を作る機運が一気に高まりました。

〈画像:Wikimedia Commons〉

長州藩と薩摩藩は1866年に薩長同盟を締結しており、孝明天皇の崩御を契機に武力を持って幕府を潰そうと動きだそうとしていました。

坂本龍馬自筆「薩長同盟裏書」〈画像:Wikimedia Commons〉

この動きを予見して、徳川慶喜は切り札を使います。

それが大政奉還(下の写真)です。

〈画像:Wikimedia Commons〉

上の絵は大広間で徳川慶喜が各藩の重臣に、大政奉還を布告している際の絵と勘違いされがちです。

実際は大政奉還の前日の10月12日に、幕府役人や家門大名に対して大政奉還の伝達を行う際の様子を描いたものです。

大政奉還とは「幕府が朝廷に政権を返上すること」です。

表向きでは幕府は朝廷に政権を返上しましたが、政治制度が全く整っていない朝廷はしばらくは徳川慶喜が政治を執るよう命令しました。

これこそが徳川慶喜の真の狙いでした。

討幕派は意地でも幕府を潰し、朝廷と共に新しい政府を樹立と思っていましたが、幕府が朝廷に政権を返上し、朝廷から政治を執るように命令されたとなると、幕府を潰す理由が無くなってしまいました。

慶喜は朝廷が政治を執る力が無いのを理解した上で大政奉還を行い、朝廷からのお墨付きを貰った上で、新しい時代でも影響力を持ち続けるのを目標にしていました。

引き続き徳川の天下が続く事に、討幕派は不満を募らせました。

王政復古の大号令

1867年、討幕派は明治天皇を担ぎ上げクーデターを起こしました。

それが王政復古の大号令です。

「王政復古の大号令」が発せられた京都御所〈画像:Wikimedia Commons〉

明治天皇を中心とし、徳川家を排除した新政府の樹立を宣言しました。

当然義信の部下達は新政府のやり方に反発します。

徳川慶喜は内乱を避けるよう行動しましたが、もはや一人の力で止められるものではありませんでした。

こうして戊辰戦争が勃発するのです。

戊辰戦争から明治時代として扱いますので、明治時代のカテゴリーをご覧ください!

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