
こんにちは、パルです!
普段は塾で社会の先生をしています~
歴史は苦手な子が多いけど、心配は無用!!!
歴史を勉強していて、影が薄い奈良時代をサクッと紹介。
大事な事柄は赤文字で、登場人物は青文字でマーカーしてあるから、チェックしてね!!
そもそも奈良時代ってどんな時代?
覚えてほしいのは、大きく分けてこの3つ!
- 天災(地震・干ばつ・病気・)が頻発していた時代
- 税金が本格的に導入された時代
- 仏教が本格的に農民にも流行り始めた時代
メチャクチャ大事な要点3つなんだけど、みんなこう思わなかった?
「いや興味ない!」って(笑)
天災はともかく仏教とか税金とかって、中学生の皆は正直興味無いと思うのよ。
これが奈良時代がイマイチぱっとしない理由なんだよね。
でも大丈夫、上に書いた3つは全部繋がっていて面白いから、丁寧に説明していくね!
奈良時代の要点
奈良時代は710年に平城京に遷都して始まった。
しばらくは平和だったんだけど724年に聖武天皇が即位すると、天災が頻発するようになったんだ。
聖武天皇は何とかして国を安定させなきゃと思い、当時国として進んでいた唐(中国)で流行っていた仏教の力で国を守る事を決めた。(鎮護国家思想)
仏教を国に広める為各地に、「国分寺」と「国分尼寺(女専用)」を建てさせて、平城京には
東大寺と大仏を建てさせたんだ。 ↓東大寺(下の写真)

でも実際に建築するのは勿論農民で、過酷な作業や病気が流行って命を落とす人も多かったんだよね。
加えて、農民は飛鳥時代に制定された税金(租・調・庸)も収めなきゃいけなくて、厳しい生活を強いられたんだ。
そこで農民は生きていく為に、様々な手段で対抗した。
まず1つ目の手段が純粋に逃げる事!(笑)。国から与えられた田んぼ(口分田)を放棄して、山などに逃げた農民の事を、浮浪農民とか逃亡農民って言うんだ。
でも朝廷(政治を行っている組織)の役人に見つかると厳しい罰則があったから、別の手段を取った農民もいる。
それが第二の手段、「出家」だ。出家とは、仏教の道に進み、お坊さんになる事。聖武天皇が推し進めた仏教が実はここで繋がってくる。農民が出家した理由は「税金が免除されるから」なんだ。すごい マニアックな話だけど、仏教の考え方では「前世」、「現世」、「来世」に分かれていて、もちろん今生きている世界は「現世」なんだけど、出家した人は「来世」扱いになるんだ。そして税金を課すことが出来るのは「現世」だけと決めているので、この考え方利用して、仏教を全く勉強していない農民ですら、出家する人が続出したんだよね。
この状況に困った聖武天皇も黙っていない。仏教の本場の唐(中国)からお坊さんを招集した。その人こそが鑑真なんだ。鑑真は戒律(お坊さんになる為のルールブック)を日本に伝え、一切勉強していない農民がお坊さんになるのを阻止する為に活動した人なんだよ。
この流れが分かると得点力アップ!
ここまでで奈良時代の大きな流れを確認してきたけど、ここでは前の章の知識の補充をしていこう。
奈良時代で成立した書物に「古事記」という書物がある。この書物は日本の成り立ちから、飛鳥時代の始まりである推古天皇までの歴史が記されている。天皇家は神様の子孫という設定になっているので、聖武天皇は天災が起きた時に、神様にお願い出来なかったんだ(自分が実質神様っていう設定だから)。故に新しい文化である仏様に頼ったっていう経緯があるよ。因みに奈良時代の重要書物として 「日本書紀」、「風土記」、「万葉集」があるから、ここも要チェック!!
農民が口分田を捨てて逃げた理由として、死後、国に返却しなきゃいけないっていう決まりがあった。農民はせっかく頑張って耕した口分田を国に取られるが分かっているから、口分田なんて要らないっていう気持ちだったんだ。そこで朝廷は自分で開拓した土地に関しては、自分の土地にしていいという法律を作った。それが743年の墾田永年私財法だ。しかしこの法律によって権力のあるお寺や貴族達は、土地を開拓しまくって、多くの土地を私有地化していった。これが平安時代でよく聞く「荘園」に繋がっていくから覚えておこう!
最後に
お疲れ様!奈良時代はどうだったかな?
ここ忘れてたな…とか、ここ知らなかった!など、沢山コメントしていってね!
今回拾いきれなかった事は、別の機会で!!
それでは、次の授業でお会いしましょう~👋
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