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【欧州の天地は複雑怪奇!】独ソ不可侵条約と第二次世界大戦の始まり!

皆さんこんにちは!

今回からいよいよ第二次世界大戦を解説していきます!

ドイツの暴走によって、世界は再び戦争状態に突入します。

日本は日中戦争やソ連との国境紛争で手一杯の状況です。

なのに陸軍はドイツとの連携強化を内閣に迫ります。

揺れ動く日本と、刻一刻と変化する情勢をしっかり抑えましょう!

↓前回の内容はこちらからご覧ください!!↓

平沼騏一郎 内閣

近衛内閣が総辞職し、後任は枢密院議長だった「平沼騏一郎」が担当します。

「近衛文麿」が直々に指名しました。

〈平沼騏一郎:Wikimedia Commons〉

〈1939年 5月11日 〜 9月16日 ノモンハン事件〉:南進に方針転換

ノモンハン事件はモンゴル・満州・ソ連の国境で発生しました。

ハルハ川付近で戦闘が発生したので、海外では「ハルハ河戦役」と呼んでいるようです。

内容としては、張鼓峰事件の延長戦のような感じです。

日本とソ連は仲が悪いので、断続的に戦闘が発生していました。

〈ノモンハン事件の日本軍兵士:Wikimedia Commons〉

ノモンハン事件は非常に大規模な戦闘で、日本軍死者約8000人・ソ連軍死者約10000人でした。

大量の犠牲者を出しながら大した戦果を挙げられず、日本はソ連の手強さを思い知らされました。


ノモンハン事件でのソ連の強さを受けて、日本は「北進論」の厳しさを実感しました。

長期戦になれば日本は不利なので、ソ連を相手にするのは厳しいという雰囲気になっていたのです。

代わりに出された案が「南進政策」です。

東南アジアには英・米・仏の植民地が広がっていますが、本国ほどの防御力はありません。

また日本が必要としている資源も、東南アジアから調達する事が可能です。

ノモンハン事件は日本の政策が変わる、大きなキッカケとなりました。

〈1939年 8月23日 独ソ不可侵条約〉

ドイツとソ連が相互に侵略しないと取り決めた条約です。

〈調印するソ連外相モロトフ。後列右から2人目はスターリン:Wikimedia Commons〉

この条約は日本に衝撃を与えました。

日本とドイツは防共協定を結んでいるので、ソ連は共通の敵なはずです。

しかし相互不干渉の条約を、ドイツは日本に相談無く結んでいます。

この意味の分からない状況に、「平沼騏一郎」は

「欧洲の天地は複雑怪奇」

という声明を発表し総辞職しました。

阿部信行 内閣

「近衛文麿」の意向で、陸軍大臣の「阿部信行」が首相となりました。

〈阿部信行:Wikimedia Commons〉

彼が総理大臣就任中に世界大戦が始まります。

〈1939年 9月1日 ポーランド侵攻〉:第二次世界大戦の始まり

ヒトラー率いるナチスドイツが、右隣の国のポーランドに侵攻しました。

〈ポーランド侵攻:Wikimedia Commons〉

ドイツは「電撃戦」と呼ばれる戦い方を採用し、瞬く間にポーランドを降伏させました。

「電撃戦」とは、戦車で敵軍を蹴散らし、その後陸軍が一気に攻撃を仕掛け、相手を殲滅する作戦です。

あまりの作戦の速さに、ポーランドは為す術がありませんでした。


ドイツの侵攻と同時に、ソ連もポーランドに侵攻しました。

ソ連はポーランドの左隣の国です。

つまりポーランドは挟み撃ちにされた訳です。

独ソ不可侵条約の締結の意義は、ポーランド侵攻にありました

仲良くしようと意味よりも、ポーランドを分割する時に喧嘩しない様にする意味合いが強かったのです。


ポーランド侵攻を受けて、イギリスとフランスはドイツに宣戦布告しました。

ドイツは2大国を相手にどこまで戦えるか、世界が注目しました。

「阿部信行」は欧州の戦争には関わらない、「不拡大方針」を発表します。

あくまでアメリカやイギリスを敵に回したくはないのです。

戦争になれば負けるのは分かり切っていますからね。

〈1939年 10月18日 価格等統制令〉

日中戦争が想定以上に長引き、物資に関する法律が制定されました。

「戦争が長引く」=「国内の物資が足りなくなる」のは当然ですよね。

そして「物資が足りなくなる」=「物資の価格が上昇する」すなわちインフレが発生します。

国民の生活が苦しくなる一方なので、価格に制限を掛け生活を守ろうとしたのです。


国民の生活は守られたかに思われましたが、政府に隠れて物資を高く売る「闇取引」が横行しました。

売る側からすれば、本当は高く売れる物に対して政府が規制を掛けているので、面白くないですよね。

闇取引が横行した事で、国内は混乱しました。


国内の混乱に加えて、「阿部信行」の不拡大方針に対して、陸軍が反発しました。

理由はドイツの味方として戦争に参加したいからです。

ドイツは開戦当初、無敵の強さを誇っていました。

周辺国は勿論、フランスにも圧倒的強さで殲滅し、降伏に追い込んでいます。

国内と陸軍からの反発を受け、総辞職しました。

米内光政 内閣

陸軍はドイツの味方になる気満々ですが、「昭和天皇」は乗る気ではありませんでした。

〈昭和天皇:Wikimedia Commons〉

アメリカやイギリスには勝てないと思っていたのです。

状況を冷静に分析できる人物として、海軍大将の「米内光政」に対して、天皇が直々に首相指名しました。

〈米内光政:Wikimedia Commons〉

陸軍は「米内光政」に対して、「日独伊三国同盟」の締結を要望します。

しかし「米内光政」を含めた海軍の大多数は、ドイツの味方するのは反対でした。

「ただでさえ日中戦争が長引いているのに、ドイツの為に戦争を拡大するのは厳しい」と却下しました。

当然陸軍はブチ切れます。

陸軍大臣を出さない事で「軍部大臣現役武官制」を発動し、内閣を強制的に総辞職させました。

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